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魔法少女 2nd - 1 -



「や、やめて… たすけて…」
「ウフフッ…ダメだよ。 ボクはおなかペコペコなんだから… ちゅぅ」
「イヤっ… ムグッ! ンン!!… ンンッ!…  ンン…   ン…」
ミイラのように干乾びる男たち、街中で絡み合う女たち…。
街は異様な空気に包まれはじめていた。
「ンフッ…ごちそうさまでした。 ウフフッ…お礼に、おねいさんにもこれをあげるね」
秘裂に挿入されていた尻尾が抜かれ、代わりに毒々しい紫のナマコのような生物が落とされた。
「ウフフッ…おねいさんも、みんなと一緒に楽しむといいよ」
黒い尻尾は邪悪に微笑む魔法少女のコスチュームに、路上に倒れてピクリともしない女を見下ろす眼が、人外から人の物へと戻ってゆく。
「サファイア、何をしていた」
ビルの非常階段に立ち、仲間とその足元に横たわる女を見やった白と碧の魔法少女が、掌に魔力を集め、碧の刃を作り出す。
「エ、エメラルド! もしかして、全部…」
「やっぱりキミは、妖魔にされていたのか」
「見てたのか…」
「妖魔に操られたキミと対戦したとき、キミの中にイヤな力を感じた。 妖魔と同じ、黒く邪悪な力を」
「だからなんだ。 だからエメラルドは、スキを見せなかったのか」
「私だけじゃない。 みんなキミの変化に気づいている。 だからこうして、誰かがキミを見張るようにした」
「チェッ! スキをみて、みんなを仲間にしようと思ってたのに…  残念」
余裕とも思える笑みを浮かべるサファイアの姿が、サキュバット・サファイアへと変わった。
「それがキミの本当の姿か」
目の前で仲間が妖魔に変身する姿を見ても、エメラルドに動揺の色はない。
それどころか、ティアラの碧のジュエルに魔力を集中し、一撃必殺の技を繰り出す準備を整えていた。
「エメラルド、今度も本気なんだ。 ウフフッ…」
「魔法聖女が仰っていた。 妖魔に堕ちた者を、救うことはできないと」
「妖魔になると、好きなことができて、とってもキモチいぃよ」
邪悪に顔を歪めたサファイアは、捕食した女を尻尾で絡めとり盾にする。
「ムダだ、サファイア。 キミが寄生させた蟲で、その人が妖魔になるのは時間の問題。 だから、キミと一緒に討つ」
エメラルドの切っ先が、サファイアに向けられた。


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続編来ましたね~。
最初からいきなりまずそうな雰囲気…
ここからどう逆転するのか楽しみです♪

続編キター!

まさか全員気づいていたとは…。魔法少女はダテじゃなかったんですね。

この状況でどうエメラルドを堕としていくのか、楽しみです。

はじめまして。
孫作さまの作品を過去のモノから順に読ませてもらっています。

魔法少女 - Final - で終わりかと思っていましたが
まさかの続編嬉しく思います。
しかしこの状況、サファイアはどうやって勝利をつかむのか!
そしてどんな風に堕としてくれるのか!?

\(≧∇≦)/ヤッター
続編がキタ━( ゜∀゜)━━!
ゴホン!若干取り乱しましたが、このピンチをどう切り抜けエメラルドを堕すのかこの先が楽しみです。

ありがとうございます

Mizuha 様
ありがとうございます。
サクッっとエメラルドがサファイアを倒して…
か、
ねっとりとサファイアがエメラルドを絡めとって…
どちらがお好みですか?
と念のため伺ってみたり(笑



metchy 様
ありがとうございます。
ダテだったかもですよ(笑
長びかせると面倒なので、ダッシュで堕っこちて貰いましょう~



アクノス所長 様
はじめまして、ありがとうございます。
私もアクノス所長様の作品を楽しく拝見させて頂いております。
ヌメヌメ迷彩ボディはステキでした。

でもって、
サファイアの勝機は十分ありますよ。
堕ちてくれたご褒美に、ビッグチャンスをあげましたから(笑



和牛十兵衛 様
ありがとうございます。
きっと、サファイアはピンチだなんて思ってもいないでしょう。
だって…
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